オープンワールドゲームとしての観点から「レッド・デッド・リデンプション2」を分析・評価してまとめています。
2018年にロックスターゲームスから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。
「レッドデッド」シリーズの3作品目であり、「レッド・デッド・リデンプション」の続編。(時系列的にはレッド・デッド・リデンプションの前日譚にあたります)
西部開拓時代の末期を舞台にしたオープンワールドであり、無法者のギャングとして広大なアメリカの荒野を舞台に、西部劇さながらの生活を送ることができます。
レッド・デッド・リデンプション2の最大の特徴は「リアルな西部劇世界」としての完成度の高さです。
自然や街並みなどの環境設計、人々や野生動物の暮らし、小道具やアクションの細かな挙動や反応、時代背景に忠実な舞台設定やシナリオなど、徹底的なリアル志向で作り込まれています。
ジャンル | アクションアドベンチャー、クライムアクション、狩猟、TPS、FPS |
世界観 | 西部劇 |
ゲームフローとしては、大きなストーリーラインに沿ってその都度目的地へ向かいクエストを達成していくオーソドックスな構成です。
アクティビティが充実しており、狩猟や釣り、植物の採取、荒野でのキャンプ、料理やクラフト、馬の入手や手入れ、賞金首の捜索、窃盗や強盗などの犯罪、無法者や法執行官たちとの戦い、ギャンブル、コレクションアイテムの収集など、戦闘以外にも様々な体験が用意されています。
「まるで本当の西部劇のような生活ができる」という意味では非常に自由度が高いですが、その一方でリアルすぎることによるゲーム的な不便さもいくつかあります。たとえば疲労や空腹などのサバイバル要素やアイテムの管理、一つ一つの行動に対するモーションの多さとリアルなモッサリ感などは人によっては窮屈だったりストレスに感じるかもしれません。
本作は19世紀末のアメリカ、西部開拓時代の末期が舞台となっており、北アメリカの西部から東部まで広大な範囲を渡り歩くことができます。実際の地理や地名とは異なるフィクションですが、雰囲気は現実に近いものとなっています。
この時代の武器の傾向としては、オートマチック式の銃はまだほとんど普及しておらず、シングルアクションリボルバーや、レバーアクションライフル、ボルトアクションライフル、弓などが主流です。各種武器はそれぞれ細かなパーツごとのカスタマイズや手入れも行えて、二挺拳銃を扱うこともできます。
この時代では鉄道もありますが、馬が主要な移動手段となっています。自分の馬を買ったり、野生の馬を手なづけたり、有料の駅馬車を利用することが可能です。
馬の毛並みや種類が豊富に用意されており、性能も様々。また、自分の馬は移動手段として利用するだけでなくブラッシングや餌付けといったお世話もできます。馬の挙動も非常にリアルで、特に一人称視点での操作はまるで実際に乗馬しているかのような感覚です。
早撃ちの決闘、馬上チェイス、酒場での喧嘩、鉄道強盗、銀行強盗、賞金稼ぎなど、西部劇でお馴染みのさまざまなシチュエーションを体験できます。
など
ダンジョン攻略のようなものはありませんが、豊富なアクティビティや依頼をこなすためにマップの各所を探索することができ、その道中では突発的なランダムイベントも発生することがあります。ランダムイベントは、助けを求められたり、馬のレースや早撃ち勝負を挑まれたり、待ち伏せしていた敵の襲撃だったり、はたまた他愛のない会話など、多くのパターンが用意されています。
収集要素を中心に膨大なボリュームがあります。
など。
本作はストーリーをクリアするだけであれば難易度は易しめです。シューティングやアクションゲームに慣れたプレイヤーであればほとんど苦戦することはないでしょう。また、不慣れなプレイヤーの場合でも救済措置が用意されています。
実績収集を狙う場合の難易度は非常に高めです。膨大な量の収集要素とチャレンジをこなす必要があり、コンプリートするためには途方もなく時間がかかります。また、オフラインだけでなくオンラインモードの実績もボリュームが多いので一筋縄ではいかないでしょう。
※一部のオンライン実績に関しては、自分以外のプレイヤーの行動に依存するものがあるため、その時のオンラインモードの環境次第では達成が困難な場合があります。
タイトル | レッド・デッド・リデンプション2 |
プラットフォーム | PS4、XboxOne、PC |
発売日 | 2018年10月25日 |
開発元 | ロックスター・ゲームス |
発売元 | ロックスター・ゲームス |
公式サイト | https://www.rockstargames.com/reddeadredemption2/jp |